NPO法人かながわお葬式相談センター
「自分の葬儀」について考えることを提唱。自分葬に関する相談などのほか、琵琶による追悼の依頼も受け付けている。
住所:横浜市都筑区仲町台1-17-3 小泉ビル
電話:0467-47-9721
HP:http://www.kanasousou.com/
琵琶の豊かな音色で、心に染み入る追悼を
NPO法人かながわお葬式相談センター「かなそうそう」の理事のひとりである樋ひ いずみ泉舟しゅうすい水さんは、20代の頃から始めた琵琶の腕を生かし、琵琶法師となって追悼のための演奏活動を行っている。
「琵琶は本来、追悼のために演奏するもの。盲目の僧が琵琶を演奏しながら托鉢をして、後に『平家物語』を語るようになりました」と話す、琵琶法師の樋泉舟水さん。横浜で生まれ育った樋泉さんは、近所に住んでいた日本を代表する琵琶奏者で女優・樹木希林さんの父でもある、故・中なかたに谷襄じょうすい水氏に師事。仕事の傍ら琵琶の演奏を続けてきたが、本物の琵琶法師になるため6年前に一念発起。天台宗のお寺に入って修行を積み、僧侶になった。法名は如水。 現在は琵琶法師として、葬儀の後の精進落としや法要の席などで、琵琶による追悼を行っている。「どんな宗派であろうと、どんな場所でも演奏します。費用がないからと、本当に寂しいお別れもある。そんなときこそ、魂を救って上げられるような琵琶による追悼を心掛けています」と樋泉さん。どこか物悲しく、力強く、胸に染み入る琵琶の音色と追悼の歌は、故人の魂とともに家族の心も癒してくれる。