福昌寺・飯沼康祐の 旬をいただく精進ごはん

葉月
地獄そうめんランチ

麺、地獄そうめん
菜、茄子とズッキーニの揚げ浸し
菜、きゅうりの生姜漬け



子どもの頃に聞いた閻魔大王と地獄の存在
この戒めが無かったらと思うとゾッとします

お盆の時期に「地獄の釜の蓋も開(あ)く日」と聞いたことはありませんか? 正月の16日と、お盆の16日は、地獄で鬼が罪人を煮るための釜の蓋を開けて休んでいるので、この世でも仕事を休んで閻魔様にお参りをしなさい、と伝えられている日です。古くはこの両日を「十王詣」、または「やぶ入り」と呼んで、商売をしている家では、使用人に休暇を与えていたようです。忙しい中でも先祖供養と休息を大切にしてきた先人たちの生活が伺い知れます。
幼い頃に「悪いことをすると地獄におちてしまうよ」、「嘘をつくと閻魔様に舌を抜かれるよ」と言われたことがある人も多いのではないでしょうか。地獄や閻魔様は人々の恐怖の象徴であるかもしれませんが、知らず知らずのうちに、この存在が私たちを守ってくれているのだと思います。誰にでも魔がさす時があり、それを抑制してくれるありがたい存在です。この存在を心の片隅に植え付けてくれたのは、親やご先祖様、先生方のお蔭であり、大変幸せなことだと思います。
今回のメニューは、「困厄(こんやく)」に通じることから、閻魔様にお供えすることで苦しみや厄災 から逃れるという風習(一部の地方)があるこんにゃく(しらたき)を加え、閻魔様の赤いお顔をイメージした赤いつゆでいただくそうめんをメインに、お盆飾りの馬と牛でもお馴染みのきゅうりと茄子を存分に味わえる2品を添えてととのえてみました。閻魔様ににらまれないような穏やかな毎日を過ごせるように、日々精進していきたいものです。

この〈揚げ浸し〉がおすすめ!

出汁の作り方

茄子、ズッキーニ、オクラ、ピーマン、ししとう、インゲンなど、彩りも栄養価も豊かな夏野菜は、旬の時期に存分に味わいたいですよね。そこでおすすめしたい調理法が「揚げ浸し」です。野菜を素揚げして、出汁に浸すだけの簡単料理。おろし生姜を添えて風味を加えるのもいいのですが、私は生姜をスライスして素揚げにし、一緒に浸していただきます。暑くて揚げ物はあんまり…という方でも、お酢を利かせたさっぱりとした出汁で、冷やして食べると食欲が刺激されます。冷たいそうめんやうどんの具にもぴったりです。夏も後半、スタミナを維持して健康に過ごしましょう。

 

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