キーパーズ代表取締役吉田太一さん

吉田太一さん

「遺品はゴミではない!」と考え、2002年にキーパーズを設立。テレビドラマ化された『遺品整理屋は見た!』(扶桑社)など著書多数。さだまさしさん原作の映画『アントキノイノチ』(2012 年)のモデルとしても知られる。

遺族に負担をかけない為にも、自分亡き 後の希望や意思ををはっきりと残してお くことはとても大切なことです。やがて来 る自分自身の死を直視することは勇気の いることかもしれませんが、自らの遺品の 整理や、葬儀の形式、相続など様々な事 柄について、改めて考え、計画を立てるこ とによって、自分の気持ちが定まり、これ からの人生を自分らしく充実したものとし、 安心して暮らすことが出来るのではない でしょうか。 


遺品整理によってその人の人生をきちんと終える

遺族の負担を軽減し気持ちの整理もお手伝い

「生きている間の人間関係では、性格が合う、合わないもあって、なかなか深く分かり合えない人もいます。ところが遺品整理の現場に行くと、会ったことのない人でも、どんな性格の人でどんな生き方をしたのかがだいたい分かる。遺品にはその人の生きざまが残っていますから」
引っ越し業とリサイクルショップを営んでいた吉田太一さんは、亡くなった方の部屋の片付けができなくて途方に暮れている遺族に出会い、遺品の片付けと清掃を引き受けた。これがきっかけとなり、2002年に日本初の遺品整理会社、キーパーズを立ち上げた。
遺品整理を依頼する遺族には、様々な事情がある。遠くに離れて暮らしていたので、遺品整理のために会社を休むわけにもいかず、片付けたくても片付けられない。たとえ近くに住んでいても、遺品の量が多く、自分たちだけではどうにもならないというケースもある。また、最近ではひとり暮らしで、何十年も親戚と音信不通のまま亡くなる人もいる。だからといって、単に粗大ゴミとして処分するわけにはいかない。
キーパーズでは、依頼を受けると無料で見積もりを行い、遺品の仕分け、搬送、掃除、不用品の処分などのサービスを行っている。人形や写真、仏壇をはじめ、故人の愛用の品などは、同社で引き取り無料で合同供養を行うほか、故人が最後に使った布団を引き取り、供養するサービスなども開始した(有料)。
「〝天国へのお引越しのお手伝い〟が、当社の仕事。体は先に天国に行っているけれど、荷物をあとから運ぶ。天国に届くように、きちんと供養しますよ、と。そうすることで、ご遺族の気持ちの負担も軽くなるのです」と吉田さん。遺品を整理し供養して部屋をまっさらな状態にすることで、故人の生きざまを消し去って、その人の人生をきちんと終える。そうして初めて、遺族は自分たちの生活に戻ることができる。

事前整理サービスも開始。孤立死を防ぐ心得も

キーパーズの新サービスのひとつに「事前整理のクーパーズ」がある。これは、「自分の遺品を確認しておきたい」「残すものを決めて、いらないものは処分したい」などの声に応えて始めたサービス。使わなくなった家財道具や不用品など、高齢になると処分するのも億劫になり、いつの間にか物が溜まってしまう場合が吉田 太一さん「遺品はゴミではない!」と考え、2002年にキーパーズを設立。テレビドラマ化された『遺品整理屋は見た!』(扶桑社)など著書多数。さだまさしさん原作の映画『アントキノイノチ』(2012 年)のモデルとしても知られる。キーパーズb(東京都大田区大森本町2-4-22Z0120-754-070010 ~ 22時 ホームページ)多い。遺品整理と同じように、自分や家族ではなかなか片付けられない長年の荷物を整理し、残りの人生をスッキリ暮らすためのサービスだ。
一方で、これまで様々な遺品整理の現場に立ち会ってきた吉田さんは、多くの孤立死も目の当たりにしてきた。「問題は、孤立していく人がこれからますます増えることです。少子高齢化で結婚しない人が増えていますから、兄弟も配偶者もなく亡くなれば、遺品整理を頼んでくれる人もいません」。そこで吉田さんは、キーパーズ独自のエンディングノート、『おひとりさまでもだいじょうぶノート。』をつくり、無料配布している。もしものときのための医療や葬儀、財産分与、遺品整理などについての希望を記入するようになっているほか、孤立死を防ぐための「お節介九カ条」が紹介されているのもユニーク。遺品整理からは、人生に必要な様々なものが見えてくる。

かつて家族4 人で暮らした思い出の母の家を整理

M.A さん(59 歳・男性)は、昨年の夏に亡くなったお母さん(享年84)の遺品整理をキーパーズに依頼。たまたまテレビでキーパーズが紹介されているのを見たのがきっかけだった。お母さんがひとりで暮らしていたのは、東京・世田谷区の閑静な住宅地にあるマンションの一室。40 年ほど前、M.A さんが高校生のときにご両親が購入し、ご両親とお姉さん、M.A さんの4 人家族で暮らした家だ。ここには家族の思い出だけでなく、40 年分の荷物も詰まっていた。 事前の見積もり、打ち合わせで話したことを再度確認したあと、いよいよ遺品整理の作業が開始。淡々と作業が進み、4 時間ほどで完了した。「家具も多いし、自分も住んでいたので思い入れもあり、なかなか片付けられなかった。ちゃんとした業者でないと不法投棄される心配もありましたが、キーパーズならきちんと供養もしてもらえるので、安心してお願いできました」(M.A さん)


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