福昌寺・飯沼康祐の 旬をいただく精進ごはん

師走
冬至にいただく一汁三菜膳

飯、丸ごと大根御飯
汁、山梨ほうとう風運盛り汁
菜、揚げ里芋と春菊のごま和え
菜、焼きセロリのお浸し
菜、蓮根と蒟蒻のきんぴら



良い一年も悪い一年も全て飲み込み、
新年へ前進あるのみ

冬の寒さもいよいよ本番を迎え、鍋物をつつくのが何より楽しい季節ですね。年の瀬のお忙しい毎日と存じますが、その時ならではの楽しみ方がある我が国は素敵だなと改めて思うこの頃です。
さて、もうすぐ冬至を迎えます。「日短きこと至る(きわまる)」という意味で、陽のあたる時間が一年で最も短くなります。古くは太陽の力が一番衰える日とされ、畏れられていたそうです。先人たちはその厄を落とすために、南瓜を食べました。大きく丸く明るい南瓜を太陽に見立て、早く日照時間が長くなり、温かくなるようにと、また自身や家族の無病息災を願ったそうです。きっと各家でとびきり大きい南瓜を選び、大切に納屋で保存して楽しみに食べていたのでしょう。早く食べたいとせがむ子どもが、家人にたしなめられる姿が目に浮かびます。また、この日を境に太陽の力が甦ってくると言われていたことから、上昇運に転じる日とされ、一陽来復とも呼ばれています。たとえ悪いことが続くような一年だったとしても、歳末に浮上するきっかけの一日がもうけられていることは大変有り難いことですね。
今月は南瓜をトロトロに煮込んだ素麺入りのお味噌汁をはじめ、大根を丸ごと使った炊き込み御飯と季節のおかず三品でととのえました。御飯をワイワイ食べて、輝かしい新年に向けて運気を上げて頂ければと思っております。良いお年をお迎え下さい。

この〈冬至の南瓜〉がおすすめ!

“蕪きざみ” 蕪盛り付け

 南瓜は冬至のイメージが強いので冬野菜に思われがちですが、実は夏が旬の野菜です。昔から冬至に南瓜を食べると風邪をひかないと言われておりますが、栄養学的な観点からも冬野菜に不足しがちなビタミンAやカロチンが豊富で、風邪の予防に効果的だそうです。また、冬至には「ん」のつく物を食べて、運を盛る風習がありました。このお味噌汁は南瓜(なんきん)、人参、蓮根、素麺が入っております。なんとも楽しい食事ですね。南瓜は煮込む前に加熱し、トロトロな状態にして味噌汁に入れ、皮はカリカリに焼いて具に、根菜の食感で素麺もツルツルすすみます。山梨県の郷土料理ほうとう鍋のような、心身を芯から温めてくれる一杯をご賞味下さい。

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