福昌寺・飯沼康祐の 旬粥日和 ~趣を以って粥を食す~

四月
自家焙煎の茶粥


誕生仏に甘茶をかけ、生命の誕生に思いを馳せる
かけがえのない自分自身に甘露の雨を

 4月8日は花まつりと呼ばれ、お釈迦様の誕生仏に甘茶を灌ぎ、手を合わせます。このお参り作法はお釈迦様がお生まれになった時、天が慶び、甘露の雨を降らせたという伝説に由来しています。
 生命が誕生し、産声を聞くその瞬間に勝る喜びはなく、私たち自身も、きっと沢山の人の笑顔に包まれてきました。日本天台宗の祖、伝教大師様は「得がたくして移り易きは、それ人身なり」という言葉を残されています。人として生まれ、生きているということは当たり前のことではなく、とても尊いという意味です。まだ肌寒くもある4月。冷たい雨も、この日はなんだか温かく柔らかく感じます。唯一無二の自分自身に優しくしたいと心掛ける日なのかもしれません。

 今回のお粥は、普段口にすることが多い煎茶を丁寧に焙じ、その茶葉で淹れたお茶で炊き上げる茶粥です。煎茶をしっかりと焙じることでカドがなくまろやかな味わいとなり、何よりその鮮烈で芳醇な香りに思わずニンマリします。わさびの爽やかな辛味と一緒にご賞味ください。とてもシンプルな作り方ですが、焙煎の仕方一つで風味が変わり、何度も作りたくなるお粥です。

 静かに座り、季節の恵みをいただく。そんな当たり前のことを有り難く感じることこそが、心ゆたかな生活のはじまりなのかもしれません。

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