ハッピーエンディングプロデューサー若尾 裕之さん

若尾 裕之さん

ハッピーエンディングプロデューサー

私の「エンディングノート」

Q.人生の最後に食べたいもの(最後の晩餐)
うなぎ

Q.人生最後に行きたいところ
暖かな海辺のリゾート

Q.天国に持っていきたいもの
この世にすべて置いていきたい

Q.天国で会いたい人
松下幸之助、織田信長、スティーブ・ジョブズ

Q.生まれ変わったらなりたい職業
プロ野球選手


エンディングデザインとはライフデザインである

生死の境をさまよって人生観が180度変わった

若尾裕之さんは、自らを「ハッピーエンディングプロデューサー」と位置づけ、マスコミ出演や講演などを通じて「人生の最期をイメージすることで、自分らしい幸せな生き方ができる」と提案している。
「仕事一筋だった私が、幸せな人生の終わり方を考えるようになったのは、45歳のとき。急性肝炎になり、大学病院の救命救急センターに搬送されて、生死の境をさまよってからです。そのとき、人はいつか死ぬ、人生は有限だという当たり前の事実に、改めて気づきました。そして、誰にでもいつかは人生の終わりが来るのだから、それを前提にして生きることが人生を豊かにするし、本当にやりたいことを見つけるきっかけにもなるはずだ、と思ったのです」
このことを人に伝えなければ、という使命感のようなものに駆られて会社を辞め、独立。若尾さんの、ハッピーエンディングプロデューサーとしての活動が始まった。
「最初のうちは、人生の最期を幸せに迎えるにはどうすればよいかに焦点を当てていました。心の持ち方や、お葬式やお墓、相続などをどうすればよいのか、そのための準備はどうするか、といったことです。ところが、セミナーや講演でいろいろな人と話すうちに、それも大切だけれど、生きることを考えるのがいちばん大切じゃないのか、と思うようになりました。人生の最期をイメージするとは生きることをイメージすること、エンディングデザインとはライフデザインなのだと、思うようになったのです」

与えられた時間を知り覚悟をもって生きる

エンディングノートの役割もまたそこにある、と若尾さんは言う。
「私はエンディングノートを何冊か書いたり監修したりしています。エンディングノートは、人生の最期の迎え方を自分で計画するためにある訳ですが、同時にそれは、人生を一回棚卸しして、これからどう生きていくかを考えることでもある。この役割がすごく大きいのです」
6 年ほど前、エンディングノートセミナーを開始した当初は、60代後半以上の年齢層の出席者が多かったが、東日本大震災以降は30代40代といった若い人が増えているという。
「出席者から、人生の最期を考えて生きることの大切さを、もっと伝えてほしいと言われます。特に自分の子どもたちの世代に伝えてほしい、と」
そのため、いくつかの大学で「生と死の教室」などのテーマで特別講義も行っている。講義では、まず「自分の姿を見たことがある人?」と尋ねるのだそうだ。
「何人かが手を挙げますが、それは鏡やカメラに映った姿であって、自分の姿を見たことのある人は誰もいません。自分は見られないし、わからない。それが不幸の始まりですよね。自分の好きなこと嫌いなこと、得意なこと苦手なこと、長所と短所など、本当の自分を知ることが人生における重要なミッションだし、それがわ若尾 裕之さん1961年、岐阜県生まれ。立教大学経済学部卒業、日産自動車等に勤務。日産自動車宣伝部時代、現大リーガーのイチロー選手を初めてテレビCMに起用するなど、多くのヒットCMを制作。現在、シニアマーケット戦略コンサルタント、未来デザインコンサルタント、セミナー講師としても活躍。著書は『ハッピーなお葬式がしたい!』『47 歳からのエンディングデザイン』など多数。講演やコメンテーターとしてのマスコミ出演も多数。からないと幸福な人生を送ることもできません」
そしてもう一つ、「きみたちは、あと何日生きられると思う?」と問う。
「みんな、すぐには答えられません。平均寿命から逆算すると、大学生で2万日ぐらいなのですが、睡眠時間や移動時間などを引くと、自分のために使える時間はせいぜい数千日。意外に短いのです。お金なら働いて増やせるけれど、時間は絶対に増やせない。それだけ貴重なものなのだから、毎日を大切に使うことが重要なんだと、学生たちに言います。ただ、これは大人も同じです」 日々を大切に生きるコツは、自分の人生の最期を決めて、その日から逆算して考えることだ。
「たとえば100歳まで生きると設定したら、90代から順番に現時点まで遡って、それぞれの年代で何をするか、目標と具体的な行動を考えます。それを徐々に細かくしていき、最終的にはこの1か月で何をするか行動計画にまで落とし込むといいですね。
松下幸之助さんやスティーブ・ジョブズ、マハトマ・ガンジーなど、ひとかどの人物はみんな、若い頃から自分の死を意識し、覚悟をもって生きています。これからでも遅くはありません。私たちも彼らのように覚悟をもって生きることが大事だし、そうすることでハッピーエンディングを迎えられるのではないでしょうか。人生の最期から逆算して、自分自身の未来をデザインしてもらいたいですね」

人生の最期をイメージした自分デザインセミナー

若尾さんが講師を務めるこのセミナーは、2013年6 月から月1回のペースで開催中。少人数制のワークショップを中心に、人生の最期をイメージすることでこれからの日々をよりよく生きることを考える。アドバイスを受けながら人生の棚卸しをし、『未来デザインシート』を完成させることで、イメージを行動につなげられると好評。


想いのこもった弔電サービス 終活Cafeニューズ
天国へのラブレター
  • 初恋のあの人へK.K 男性 実は私は、あなたのことが好きでした。 初めて出会った小...続きを見る
  • お母さんへ〈N.K 女性〉お母さん、誰かと楽しくおしゃべりしていますか? 話好きだっ...続きを見る
  • 父へ<長野県・sunohara>「見守ってくれているなら このロウソクの火を揺らして」と ...続きを見る
  • パパへ<神奈川県・春美>パパ…毎日お疲れ様です。 パパが浄土に旅立ってから12年が...続きを見る
  • 勝ちゃんへ<京都府・はな>「勝ちゃん」と呼んでも、もう返事してくれへんのやなぁ。 も...続きを見る
もっと見る


| お問い合わせ | 個人情報保護方針 |
Copyright©Shukatu Cafe. All Rights Resered.