(株)マルキメモリアル21
東京都内や近郊からアクセス便利な葬祭館スペースアデューは、家族や友人が故人と少しでも長く寄り添って、悔いの残らないお見送りを大切にしている。故人と最期の一夜を自宅にいるような感覚でくつろげる空間を提供している。
葬祭館スペースアデュー
住所:東京都台東区下谷1-3-10
電話:0120-46-5521
受付:24時間・年中無休
HP:http://www.s-adieu.com
大切なひとときを心おきなく過ごすために
最近はテレビや雑誌などでも聞くことの多いエンバーミングについて、株式会社マルキメモリアル21のお二人にお話を伺った。
映画「おくりびと」で、納棺師が遺族を前に、故人の体を清め、着替えと死化粧を施すシーンに感動した人も多いことだろう。都市化が進むにつれ、エンバーミングが少しづつ行われるようになり、自宅で死を看取ることも、自宅葬で送ることも減少の一途をたどる。多くの場合、病院で死を迎え、ご遺体は看護師の手で清拭と死化粧が施された後、葬儀場へと移送されてドライアイスと共に安置される。その一方で家族は葬儀の準備に追われ、ゆっくり故人と向き合う時間を持てないまま葬儀を終えてしまう傾向にある。 こうした形骸化されつつある現代葬儀を見直す上でも有効なのが、「エンバーミング」と呼ばれる「遺体衛生保全」だ。アメリカでの南北戦争で、戦死者を故郷へ長距離輸送することを契機に広まり、現在ではご遺体からの感染症を防ぐ最も有効な手段として、土葬が一般的な諸外国ではほとんどのご遺体に施されている。通常の処置で長期間の遺体衛生保全が可能になるため、火葬のスケジュール等にとらわれずに、心の整理をつけながらその人らしい葬儀の形をじっくりと考えることができる。 エンバーミングの処置は、エンバーマーと呼ばれる専門技術者によって、ご遺体を消毒・殺菌後、動脈から専用の保存液を注入し、静脈から血液を排出して行われるが、保存液の働きで顔色が良くなり、肌に艶と弾力がよみがえり、生前の穏やかで自然な表情が戻ってくる。家族が用意した衣装に着替えさせ、限りなく生前に近づくよう死化粧師がメイクを施す。終末医療の発展で病床期間も長くなったことから、痩せたり、開いたままになった口、皮膚の変色など、穏やかな死に顔でない場合が多い中で、故人の生前の姿を取り戻すことのできるエンバーミングは、家族には何より心のケアに繋がる。まるで眠っているかのように穏やかな表情をした故人の手を握り、ゆっくり心と体を寄り添わせる時間─。 大切なひとときにこそ真のお別れの意味があり、そのためにもエンバーミングは浸透すべき価値のある手段と言えるだろう。