月刊「川崎清風霊園」第五回お墓の引っ越し
川崎清風霊園のスタッフの皆様にインタビューした内容を“終活Café編集部”がコラム風にまとめたのがこの「月刊川崎清風霊園」です
お墓の引っ越し。
最近、よく目にするし、耳にもするようになった。意味は読んで字のごとし、今あるお墓を別の場所に移転することだ。ではなぜ今注目され出したのだろう。
都市部で生活する若い世代が増えて核家族化が進む中“お墓が遠くて、なかなかお参りができず維持が大変”という事もあるだろう。
このキーワードがクローズアップされ始めたのと団塊の世代(1947~49年生まれ)が65歳になり大量の退職者を生み出されるとされる2012年問題が注目され始めたのはほぼ時期を同じくする。
彼ら・彼女らは戦後モーレツ時代を生き抜き、ふと人生を振り返り自身の終末期を意識し、いままで放っておいた家のお墓の問題と向き合った時、昭和の頃とは違う様々な事情に直面して次世代以降に対しての道筋を付けざるを得なくなったという事もあるのかもしれない。幸いなことに団塊の世代は“お金持ち”だ。世代交代を前に家族やお墓のあり方の転換の世代として子孫に道筋をつけてあげるようお墓の計画を考えるのは楽しいと捉えられれば、シニアライフに一つ楽しみが増えたことになるのではないだろうか。
最後にお墓の引っ越しを検討する理由と、引っ越しまでには何をするのかをまとめておく。
<お墓の引っ越しを検討する理由> ※当社調べ
1. 今あるお墓が遠くて墓参りが大変だ
2. お墓を守ってくれる人がいなくなった
3. 家族や親せきからお墓の引っ越しを勧められた
4. お寺との関係が煩わしくなった
5. 宗教が変わった
<お墓の引っ越しですべきこと>
1. 新しいお墓を用意する
2. 新しいお墓の管理者から「墓地使用承諾証」または「受入証明証」を発行してもらう
3. 古いお墓がある自治体から「改葬許可申請書」を取り寄せる
4. 古いお墓の管理者に「改葬許可申請書」の必要項目に記入してもらう
5. 古いお墓のある自治体に必要な書類を提出し、「改葬許可証」を発行してもらう
6. 古いお墓から遺骨を取り出す(「魂抜き」などの儀式を伴う場合がある)
7. いったん自宅などへ、遺骨を安置する
8. 「改葬許可証」と「墓地使用許可証」を提出して、新しいお墓へ納骨する
(「魂入れ」などの儀式を伴う場合がある)