福昌寺・飯沼康祐の 旬をいただく精進ごはん

皐月
筍と旬菜の味わい膳

飯、簡単!筍御飯
汁、わかめと新じゃがの味噌汁
菜、焼き筍の梅ソース添え
菜、うどの辛子和えと塩金平
菜、旬菜の胡麻和え



春の味で心身を目覚めさせたら
滝を登る鯉のように強さと勇気を宿らせて

5月5日は五節句のひとつ、端午の節句です。「端午」とは月の端(はじめ)の午(うま)の日を表し、午(ご)という文字の音が五に通じることなどから5月5日に定着しました。もともとは菖蒲やよもぎの葉で葺いた小屋で女性が穢れを祓う田植え前の行事。江戸時代に入ると、菖蒲が武を重んじる尚武(しょうぶ)に繋がるとして、世継ぎの男子の息災を祝う行事へと変わっていきました。また、鯉が竜門という滝を登り、竜となって天高くかけるという中国の故事「登竜門」になぞり、立身出世を願って鯉のぼりが飾られるようになったと伝えられています。
今回は端午の節句の集いにもおすすめの、春のえぐ味を楽しむ献立をご紹介します。料理には甘味、辛味、酸味、塩味、苦味の五味がありますが、山菜が持つえぐ味は五味にはあてはまりません。えぐ味は冬に眠った心身を起こしてくれる春ならではの味。こ こに改めて季節のありがたさを感じます。御飯は手軽に作れる定番の筍御飯を。焼き筍は五月人形の兜飾りに見立てて盛り付けました。うどは炒め物と和え物と2品に、お味噌汁は新じゃがを皮ごと炒めて土の薫りを味わいます。そして夏野菜でも応用しやすい胡麻和えを添えました。
目覚める力を生み出す豊かな自然と、身体に優しく働きかける旬の食材に感謝し、心を込めて調理する。そして、美味しくいただく――ちょっとした心がけで、日々の食事も精進料理となり、私たちの心身の支えとなってくれるのです。

この〈新じゃが炒め出汁〉がおすすめ!

出汁の作り方

精進料理の出汁は、昆布出汁や椎茸出汁を使うことが多いですが、今の時期には新じゃがを皮ごと炒めて、皮の香ばしさと土の薫りを味わう新じゃが炒め出汁もおすすめです。お味噌汁なら、表面をよく洗った新じゃがを薄く切り、ごま油を加えて手早く炒めたら水を加えてひと煮立ちさせます。お好みの具、味噌を加えれば風味豊かな旬のお味噌汁の完成です。また、小ぶりの新じゃがを丸ごと炒めて柔らかく煮れば、お肉を加えなくてもコク深い味に仕上がります。収穫して間もない新じゃがを皮ごと美味しく味わうことのできる幸せ。旬をいただき、情緒を感じていただくことがおもてなしの心と言えます。

 

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