福昌寺・飯沼康祐の 旬をいただく精進ごはん

霜月
冬の精進イタリアン

麺、蕪の葉のスパゲッティ
汁、舞茸のポタージュ
菜、ミラノ風カツレツ風 パセリのグリル添え
  トマトとバジルのケッカソース
菜、蕪のカルパッチョ仕立て



過ぎ去りし日を尊び、
未来への飛翔を

早いもので今年もあと二カ月となりました。旧暦では霜月と呼ばれ、霜がしきりにおりることが由来しているそうです。幼い頃、畦道の霜柱をザクザクと踏みならしながら歩いたことを思い出します。また、農作業に区切りをつけ、神楽と呼ばれる歌舞を神様に奉納することから神楽月とも呼ばれています。そんな名にふさわしく、紅葉が見頃を迎え、七五三をはじめ、酉の市や歌舞伎の顔見世、茶事の口切りといった華やかな行事が多いことも特徴のひとつだと思います。
七五三とは、男の子の五歳(三歳で行う場合も有り)、女の子の三歳、七歳は十五日付近の吉日に神仏への参拝をすることを言います。これは三歳の髪置、五歳の袴着、七歳の帯解という平安時代に公家が始めた儀式に端を発しています。その中でも最も重要とされていた節目は七歳で、古くは七歳未満の子どもは人ではなく、神の子とされていたそうです。それだけ無事息災に育つことが困難であったことがうかがえます。ますます千歳飴をぶら下げながら歩く着物姿の子どもを有り難く、そして愛おしく思います。
今回のメニューは、そんな節目の華やかな季節にぴったりのイタリアンの精進料理です。旬を迎える蕪を丸ごと使い切るスパゲッティとカルパッチョに、精進料理の華であるもどき料理の新作!ミラノ風カツレツ風をメインにととのえました。子どもの健やかな成長や家族の穏やかな暮らしを願いながら、美味しく楽しく召し上がって頂けましたら幸いです。

この〈蕪三昧〉がおすすめ!

“蕪きざみ” 蕪盛り付け

冬にかけて美味しくなる野菜のひとつが蕪です。サラダや漬物、ソテーにグリル、かぶら蒸し、すり流し、煮物とメニューの幅が広く、作り手の創作意欲をかき立てる食材でもあります。
11月の献立のテーマは、イタリアン。蕪の葉をミキサーにかけてスパゲッティのソースに、蕪の皮はスパゲッティの具に、皮をむいた身は即席漬けにしてカルパッチョに仕立てました。同じ蕪でも、調理の仕方で風味も食感もそれぞれに個性が立ち、まさに「蕪三昧」と言えるのではないでしょうか。余すところなく美味しくいただく。精進料理にふさわしい食材でもありますね。この冬は精進イタリアンで蕪の美味しさを楽しまれてはいかがでしょうか。

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