現在日本にあるお墓は、「○○家の墓」というような一族で一緒に入るタイプが大半だ。しかし、江戸時代までは一部の名家を除いて個人ごとに別々のお墓で眠るのが一般的だったらしい。「明治時代にできた民法で、家督を継いだ者が一族のお墓を引き継ぐというルールにしたため、一般庶民も『先祖代々の墓』を作る必要に迫られ、一気に普及したと言われています」(古田氏、以下同)。
先祖代々といっても、鎌倉時代や平安時代の先祖はどこで眠っているのかわからないのが普通とのこと。ちなみに、現民法ではお墓の引き継ぎに関する規則は設けていない。
日刊SPA 2015/02/14 取材・文/長谷川大祐(本誌) 古田雄介