福昌寺・飯沼康祐の 旬をいただく精進ごはん
パセリと沢庵の御飯
たっぷりの炒めパセリと
七草の一つ、大根(沢庵)を
混ぜ込んだ香り高い御飯
材料(2人分)
- 米 1合
- パセリ 30g
- 沢庵 60g
- A
醤油 大さじ1
みりん 大さじ1/2
- 米は、とぎ汁を「大根の唐揚げ」の下茹で用に取っておき、炊飯する。
- パセリを茎ごと粗く刻む。沢庵は一口サイズに薄切りにする。
- フライパンにごま油(大さじ1)を入れて火にかけ、パセリを炒めてAを加える。
- ボウルに御飯と沢庵、3を入れて混ぜ合わせる。
蕪のお雑煮仕立て
蕪のすり流し風の汁に
皮と葉で食感を加えた
蕪三昧のお雑煮
材料(2〜3人分)
- 蕪(葉付き) 小3コ
- 塩 小さじ1
- 「大根の唐揚げ」で取っておいた大根の煮汁 全量
- 味噌 大さじ1
- 餅 適量
- 蕪は葉を切り落として皮をむき、5mm厚に切る。皮は細切りにする。葉は刻んで塩で揉み、冷蔵庫で冷やしておく。
- 鍋にごま油(大さじ1)を入れて火にかけ、蕪の身を炒めて塩(少々)で下味をつける。しんなりとしたら、大根の煮汁を加えて煮る。
- 蕪が柔らかく煮えたらミキサーに移し、なめらかになるまで撹拌する。
- 3を鍋に移し、味噌を溶き入れ、蕪の皮を加える。ひと煮立ちしたら火を止めて器によそい、よく絞った蕪の葉の塩漬けと焼き餅をのせる。
大根の唐揚げ 柚子味噌田楽
大根煮を唐揚げにした
柚子の香あふれる変わり田楽
煮汁はお雑煮の出汁に活用
材料(2人分)
- 大根 300g
- A
昆布と生椎茸の出汁(※) 500ml
薄口醤油 大さじ1
みりん 大さじ1 - 小麦粉 適量
- <柚子味噌> 適量
- 大根は皮付きのまま縦に6等分に切り、米のとぎ汁で下茹でする。大根が柔らかく煮えたら水で洗う。
- 鍋にAと下茹でした大根を入れて中火で10分ほど煮る。ザルに上げ、煮汁は「蕪のお雑煮仕立て」用に取っておく。
- 大根に小麦粉をまぶして、油でカラッと揚げる。器に盛って<柚子味噌>を添える。
<柚子味噌>
材料(作りやすい分量)- 柚子(皮) 1/2コ分
(果汁) 適量 - B
味噌 50g
砂糖 大さじ2
酒 大さじ2
- 柚子の皮をむいてせん切りにする。
- 小鍋に1とBを入れ、弱火にかけながらしっかりと練る。
- 火を止め、柚子の果汁をお好みで加えて混ぜ合わせる。
昆布と生椎茸の出汁のとり方
材料(作りやすい分量)- 昆布15×7cm 程度のものを1切れ
- 生椎茸 大3コ
- 水 1ℓ
- 固く絞ったふきんで昆布の表面を軽く拭く。鍋に水と昆布を入れて30分ほど浸しておく。
- 椎茸の軸を除き、1に加えて火にかける。アクが浮いてきたら丁寧に取る。
- 煮立つ直前に昆布を取り出し、鍋を火から下ろす。
*出汁がらの椎茸は「サラダ法蓮草と椎茸のサラダ」に、椎茸の軸は「三つ葉の白和え」に使用。
サラダ法蓮草と椎茸のサラダ
椎茸炒めをソースごと
熱々のドレッシングとして
生の法蓮草にかけるだけ
材料(2人分)
- サラダ法蓮草 1/2袋
- 「昆布と生椎茸の出汁」に使用した椎茸 3コ分
- A
昆布と生椎茸の出汁(※) 大さじ3
醤油 大さじ1
すだち果汁 大さじ1
- サラダ法蓮草は洗って水けを切り、器に盛っておく。
- 出汁がら椎茸を4等分に切り、フライパンにごま油(大さじ1)を熱して炒める。
- Aを加え、フライパンをゆすりながら煮立てる。とろみがついたら、熱々の状態で1にかける。
三つ葉の白和え
三つ葉が美味しい季節に
たくさん食べたい
サラダ感覚のお手軽白和え
材料(作りやすい量)
- 三つ葉 1袋
- 人参 1/3本
- 「昆布と生椎茸の出汁」で残った椎茸の軸 3コ分
- 木綿豆腐 100g
- A
砂糖 大さじ1
塩 小さじ1/4
酒 大さじ2
醤油 大さじ1
みりん 大さじ1/2 - 練りごま 大さじ1
- 三つ葉は茹でて冷水にさらして絞り、一口大に切っておく。豆腐は茹でてザルに上げ、水切りをしておく。
- 人参は皮付きのまま細切りに、椎茸の軸は薄切りにし、フライパンにごま油(大さじ1)を熱して炒める。人参がしんなりとしてきたらAを加え、水分が飛ぶまで箸で混ぜながら炒める。
- ボウルに豆腐を崩して入れ、2と三つ葉を混ぜる。練りごまを加えて和えたら冷蔵庫に30分ほど置いて味をなじませる。
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10月のレシピへ(神無月 食欲の秋の精進カレー膳)
精進料理会レポート「料理僧三人衆食事会 ~食べる仏教 味わう命~」
11月のレシピへ(霜月 冬の精進イタリアン)
12月のレシピへ(師走 冬至にいただく一汁三菜膳)
飯沼康祐(いいぬま・こうゆう)
天台宗福昌寺副住職。1982年川崎市生まれ。19歳の夏に比叡山延暦寺で出家得度。大正大学在学中に食を通じた布教に興味を持つ。卒業後、都内飲食店で料理修業をしながら調理師免許取得。現在お寺を中心に各 地で精進料理会を開催。主な活動として「坐りびと・旬粥」(まちのお寺の学校)、「時をみる会」など。また「料理僧三人衆」のひとりとして、「ダライ・ラマ法王と若手宗教者100人の対話」などでも料理をふるまう。