福昌寺・飯沼康祐の 旬粥日和 ~趣を以って粥を食す~
桃太郎トマトの茶粥
桃太郎を冠したトマトの甘酸っぱさを
ほうじ茶が丸く引き立てます
まさに桃太郎と犬猿雉の鬼退治粥!
材料(2〜3人分)
- 米 1合(洗って30分ほど水に浸し、ザルに上げておく)
- トマト 1コ
- ほうじ茶 900ml
- 味噌 大さじ1
- 塩
- トマトをさいの目に切る。ほうじ茶を淹れておく。
- 鍋に1を入れて強火にかけ、沸いたら米、塩(少々)を加える。米が鍋底にくっつかないように箸で軽く混ぜる。
- 再び沸いたら弱火にし、ふたをせずに10分ほど炊く。仕上げに味噌を溶き入れる。火を止め、ふたをして3分むらす。
今月のもう一品
大豆と春菊のかき揚げ
豆は「摩滅」
かき揚げを食べて除災招福を願います
材料(2人分)
- 大豆(乾燥) 30g
- 春菊 1/3パック
- 小麦粉 50g
- 水 100ml
- 揚げ油
- カレー塩(カレー粉と塩を同量混ぜる)
- 塩
作り方
- 大豆をフライパンで焼き色が付くまで煎る。ひたひたの水を加えて10分ほど煮たら大豆をザルに上げる。
- ボウルに小麦粉と水を入れて手早く混ぜ、1の大豆、ざく切りにして軽く打ち粉をした春菊を加えて混ぜ合わせる。
- 食べやすい大きさにまとめ、カラッと揚げる。カレー塩と塩を添える。
※節分豆を使用する場合は1の工程は不要
旬をいただく精進ごはん
1月のレシピへ(睦月 新春若草の精進御膳)
2月のレシピへ(如月 節分の一汁三菜)
3月のレシピへ(弥生 桃の節句のパーティー料理)
4月のレシピへ(卯月 花まつりのお祝い御膳)
5月のレシピへ(皐月 筍と旬菜の味わい膳)
6月のレシピへ(水無月 イタリアン精進料理 初夏のパスタ膳)
7月のレシピへ(文月 精進鰻の蒲焼き丼御膳)
8月のレシピへ(葉月 地獄そうめんランチ)
9月のレシピへ(長月 十五夜のお月見パーティー)
10月のレシピへ(神無月 食欲の秋の精進カレー膳)
11月のレシピへ(霜月 冬の精進イタリアン)
12月のレシピへ(師走 冬至にいただく一汁三菜膳)
精進料理会レポート「料理僧三人衆食事会 ~食べる仏教 味わう命~」
飯沼康祐(いいぬま・こうゆう)
天台宗福昌寺副住職。1982年川崎市生まれ。19歳の夏に比叡山延暦寺で出家得度。大正大学在学中に食を通じた布教を志す。卒業後、都内飲食店で料理修業をしながら調理師免許取得。現在お寺を中心に各 地で精進料理会を開催。主な活動として「坐りびと・旬粥」(まちのお寺の学校)、「時をみる会」など。また「料理僧三人衆」のひとりとして、「ダライ・ラマ法王と若手宗教者100人の対話」などでも料理をふるまう。