福昌寺・飯沼康祐の 旬粥日和 ~趣を以って粥を食す~
筍とグリンピースの炊き込み粥
ご飯によく合う
春の味覚をダブルで
お粥に仕立てました
材料(2~3人分)
- 米 1合(洗って30分ほど水に浸し、ザルに上げておく)
- A
水 850ml
昆布 (2×7㎝程度) 1枚
薄口醤油 大さじ1
みりん 大さじ1 - 筍(水煮) 150g
- グリンピース 20房
- 塩
- 鍋にAを沸かし、昆布を取り除いてから米を加える。
- 薄切りにした筍を加え、米が鍋底にくっつかないように箸で軽く混ぜる。(米粒にさわりすぎると表面に傷がついて、潰れてしまうので極力さわらないようにする)。
- 米を入れたことで下がった鍋の温度が回復し、表面がフツフツとしてきたら弱火にしてふたをせずに静かに(表面のフツフツをキープ)9分炊き込む。
- グリンピースをさやから出し、1で取っておいた昆布、塩(小さじ1/2)を加えて揉む。
- 9分炊き込んだ粥に4のグリンピースを加え、そのまま1分ほど炊いたら火を止め、ふたをして3分蒸らす。
今月のもう一品
わかめとスナップエンドウの酢味噌和え
旬のわかめを使った
和え物を添えて
春を味わう若竹膳に
材料(2人分)
- わかめ(生) 60g
- スナップエンドウ 10本
- A
白味噌 30g
酢 大さじ1
砂糖 小さじ1
作り方
- スナップエンドウはヘタと筋を取り除いて、塩茹でする。
- わかめを食べやすい大きさに切る。
- Aを混ぜて酢味噌を作り、1と2を和えて器に盛る。
旬をいただく精進ごはん
1月のレシピへ(睦月 新春若草の精進御膳)
2月のレシピへ(如月 節分の一汁三菜)
3月のレシピへ(弥生 桃の節句のパーティー料理)
4月のレシピへ(卯月 花まつりのお祝い御膳)
5月のレシピへ(皐月 筍と旬菜の味わい膳)
6月のレシピへ(水無月 イタリアン精進料理 初夏のパスタ膳)
7月のレシピへ(文月 精進鰻の蒲焼き丼御膳)
8月のレシピへ(葉月 地獄そうめんランチ)
9月のレシピへ(長月 十五夜のお月見パーティー)
10月のレシピへ(神無月 食欲の秋の精進カレー膳)
11月のレシピへ(霜月 冬の精進イタリアン)
12月のレシピへ(師走 冬至にいただく一汁三菜膳)
精進料理会レポート「料理僧三人衆食事会 ~食べる仏教 味わう命~」
飯沼康祐(いいぬま・こうゆう)
天台宗福昌寺副住職。1982年川崎市生まれ。19歳の夏に比叡山延暦寺で出家得度。大正大学在学中に食を通じた布教を志す。卒業後、都内飲食店で料理修業をしながら調理師免許取得。現在お寺を中心に各 地で精進料理会を開催。主な活動として「坐りびと・旬粥」(まちのお寺の学校)、「時をみる会」など。また「料理僧三人衆」のひとりとして、「ダライ・ラマ法王と若手宗教者100人の対話」などでも料理をふるまう。